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SUNNY PLACE

世の中の注目にオリジナルなコンテンツを

公費私的流用の清濁

海外出張のファーストクラス・スイートルーム宿泊への批判から始まり、公金流用や政務としての個人講演会まで、もはや都知事でいられる雰囲気ではなくなっている。ジャーナリスト舛添氏の頃のクリーンな印象は全くなくなってしまった。近いうちに知事の辞職と刑事罰を含む処遇が待っているに違いない。「説明が不十分」と言われても、有権者が納得できるような潔白な説明は不可能に近い。民主主義国家では、国民の税金に対する目は相当厳しいものがある。日々、エコノミークラスや地下鉄に揉まれ、泊るのはゲストハウスやマンガ喫茶。この生活を送っている人間にとって、納めている税金でスイートに泊られると気持ちいいはずがないと思える。

他方、この程度の公金の使い込みは大なり小なり他の自治体や、前任の知事でも顕在化していないだけで、多数存在したことを想像せざるを得ない。前任の猪瀬氏の五輪招致活動での宿泊先はスイートだろうし、飛行機はファーストクラスに違いない。五輪招致に成功したからよかったものの、失敗していればこの点を激しくマスコミに追及され、さらには私的流用の話も顕在化されたかもしれない。舛添知事の一連の報道には根本的な、政治家とは清廉潔白で政務も完璧というスーパーマンであることをどうしても求められてしまう。これって、人間の限界超えてるような気がする。

武士の世の中で藩政の公私混同会計は普通に行われていただろうし、今の政府だって機密費の名目のもとかなりの私的費用が支払われていることぐらい簡単に想像できる。そもそも、「ばれない」状況で、私的なお金を使わない強い倫理観を有権者は皆持っているだろうか?それがない限り舛添氏を批判することはある意味フェアではない。民主主義でありつつ、資本主義経済である現代では、スキャンダルや金を煽ることをビジネスモデルとしているマスコミもある。なかなか政治とは難しいものである。

矛盾や清濁がありつつも発展してきた住みやすい日本。舛添知事の一件も何らかの形で収束し、記憶から忘れ去られていくのだろう。そして、何度も繰り返されるショボい事件を話題にしながら、酒場では賛否両論サラリーマンがぶーぶー言って日常は過ぎていくのである。なんだか、みんな無責任なもんだな。。。